研究開発領域

研究開発領域 次世代型ノンクラスプ義歯床用材料の開発

部分義歯や全部床義歯を口腔内に固定する場合、一般的には金属クラスプまたは鋳造クラスプが使用されていますが、審美性や金属の先端による口腔内や歯茎の損傷、金属アレルギーなどの課題が指摘されています。
また、金属が歯肉に接するため、痛みや違和感があり、口腔内に刺激の少ない材料によるノンクラスプ義歯床が望まれています。
当社では、一般的義歯床材料として広く使用されているアクリル樹脂を用いることにより、審美性と適合性そして生体安全性に優れ、強度と柔軟性を有するノンクラスプ義歯床用材料の開発に取り組んでいます。

(注)現在市販されているノンクラスプ義歯床用材料には、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、ポリカーボネート等がありますが、強度や修復性、研磨性に課題があり、またポリカーボネートでは内分泌攪乱物質(ビスフェノールA)が溶出するとの問題が指摘されています。