PDO
PDO

ポリ-p-ジオキサノン(PDO)は、p-ジオキサノンをモノマーとし、それを開環重合することにより得られます。

組成図
化学名
ポリ-p-ジオキサノン
ポリ[オキシ(1-オキソエチレン)オキシエチレン]
ポリ(1,4-ジオキサン-2-オン)
ポリ(5-ヒドロキシ-3-オキサ吉草酸)
化学式
−(C4H6O3)n
−O−CO−CH2−O−(CH2)2
式量
102.08864
CAS番号
31621−87−1, 29223−92−5
PoLyInfo PID
P070561
性質
結晶性,難溶性(低分子量のものを除く),柔軟性
【参照データベース】
独立行政法人 物質・材料研究機構, 高分子データベース (PoLyInfo)(データベースへのアクセスにはユーザー登録(無料)が必要です。)
アメリカ合衆国 国立医学図書館, 専門情報サービス, 化学情報, ChemIDplus

ポリ-p-ジオキサノン(PDO)の仕様(例)

当社の代表的なPDOポリマーの仕様(規格)を以下に示します。
試験項目
規格
ポリマー同定
標準PDOのNMRスペクトルと一致すること。
インヘレント粘度 
ηinh = 1.5 − 1.8 (dL/g) [0.8 g/dL HFIP, 30 ℃]
融点(Tm
Tm = 100 − 110 (℃)
MFR
MFR(240, 10) = 3.0 − 9.0 (g/10min)
粒度
目開き500 µmの篩いを通過しないこと。
外観
異物の混入がないこと。
基本色:白
濃い場合:赤みを帯びた黄色みのうすい灰色(アイボリー),
または、明るい灰みを帯びた黄(ベージュ)。
(目視検査)
上記以外のPDOポリマーをご希望の場合は個別にお問い合わせ下さい。ご要望に沿ったPDOポリマーを重合いたします。

ポリ-p-ジオキサノン(PDO)の形状と用途

PDOポリマーは、主として生体吸収性縫合糸に加工されて上市されている他、新規医療機器の原料としても使用されています。縫合糸とする場合は、フィラメントが柔軟なため、太いフィラメントでも1本のままのモノフィラメントとして用いられています。 形状と用途を以下の図中カラーで示していますが、これら以外にも多様な形状へ加工したり広範な用途の可能性があります。 形状と用途 図